企業の情報流通のベースとなる帳票。システム開発を行う際、その工程の2/5が帳票であると言われる。日本におけるあらゆる業務は「帳票」を元に動いていると言っても過言ではないだろう。企業が抱える膨大な情報を効率よく流通させ、活用するための仕組みとして、帳票システムは重要な役割を果たす大きな鍵となる。ここでは、まず帳票の種類や役割、ニーズなど、帳票に関する基本的な知識について確認する。-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
帳票とは
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■帳票の種類と役割
「帳票」は伝票類や申請書類などの総称である。企業活動の最も根幹を支えるデータの一つとして業務に密着している帳票は、基本的にルーティーンワークから出力され、エンドユーザーにとっても馴染み深いものである。この身近な帳票を上手く活用していくことは、企業活動を活性化していく上で、非常に大きな意義を持っている。企業において運用される帳票は、例えば下図のように分類することができる。図の左右の軸は、勘定系帳簿(業務帳簿)であるか情報系帳簿(管理分析帳簿)であるかの分類、そして上下の軸は社外向けの帳票であるか社内向けの帳票であるかの分類になる。

また、企業活動全体で、実際の業務においてどれだけの帳票が用いられているのか、代表的な日本企業の組織形態を例にとって考えてみる。
本社を中心として、支社・営業所、資材、製造、出荷、取引先、銀行、コンビニ、配送センターなどがあるとき、これらの各所での業務プロセスに加えて、基幹 業務の製造・販売管理、会計、人事等で帳票や伝票が必要とされる。

例えば、取引先と支店・営業所の間では発注書。支店・営業所と資材購買部門との間では発注書、仕入伝票、在庫管理表。製造部門の関連では、製造指図書、出 荷票、検品票。そして一般的な会計伝票だけでも、支払通知書、仕切書、請求書、領収書など十数種類にのぼり、また人事関係の法定伝票も、源泉徴収票、給与 支払明細書、扶養控除申請書など十種類以上が挙げられる。さらに物流の現場では、ピッキングリストや出荷伝票、納品書、物流ラベルなどもある。このよう に、企業を取り巻いて必要とされる帳票類は、非常に多く多種多様である。